さよなら-5
『ねぇ…ねぇ…… あっ! りゅ た…… んっ ゃ! りゅーたっ!』
『はぁ… なに?』
返事をしておきながらその唇で乳首を刺激し始める。
『あっあっ!! んっっ あんっ!』
コロコロと聞こえそうなくらい舌で転がされ、皮膚が剥がれそうなくらい吸い付
かれる。
どうやら私の願いは無視するみたいだ。
喘ぎながら諦めたとき、ずっと私が握っていた彼の左手が離れていき、
さっと太股を滑り抜け、的確にクリトリスをとらえた。
『あっっ!!!!!』
背中が反り、喉は天井を向き、粘膜がヒクつく。
一度目の絶頂だ。
『りか…もうイッちゃったの?』
私は返事の代わりに体を起こし、半端に乱れたカットソーを脱ぎ捨て、彼のソレ
へ狙いを定めた。
下着を脱がせ、そっと手の平で包む。
『はぁ…はぁ………』
今まで気づかなかったけれど、彼の呼吸も乱れている。
月明かりだけの暗い部屋に、彼の先端がツヤツヤと光る。
いやらしい。
そのモノ自体を飲み込んでしまいたい。
そっと先端に唇をつける。
根元まで移動して舌先で刺激する。
ゆっくりと、ねっとりと攻めたいけれど、
あまりにも欲しすぎて一気にくわえ込み吸い上げてしまった。
『んっ!』
彼の声が鼻から抜けて出た。
くわえたまま口の中の空気を吸い尽くす。