さよなら-3
『したい…』
そう言って私の手を取る彼。
その手はそのまま導かれる。
温かい方へと。
少しずつ、少しずつ、熱い方へと。
ゆっくりと私の反応を伺いながら。
『もう…こんなだよ。』
私の手が、彼のモノに触れる。
可哀想なくらいに強張っていた。
下着の上からでもわかるほどひどく張り詰めていて、人のモノとは思えないほど
だ。
すべすべな背中よりも、二の腕やウエストなんかよりも、彼のココが一番好きだ
。
太すぎないソレは鋭角にエラが張っていて、私の躰の奥の奥まで届く長さを持っ
ている。
欲しい。
挿入されただけで絶頂を迎え、彼が達するまで二度は絶頂へ導いてくれるコレが
欲しい。
私は何も言わずに彼のソコを撫でていた。
不意に彼が体を起こす。
彼のモノに触れていた私の手を再び取り、指を絡ませ握られる。
そのまま覆い被さり、もう一方の手も同じように握られる。
私の脈は高鳴っていた。
ただ見つめ合う数秒間にも、彼に挿入された瞬間の快感を思い出し、ジンと欲情
が音を立てる。
もはや閉じることも困難な私の唇に、彼のフワフワな唇が重なる。
徐々にお互いの舌が行き来しだす。
どちらの舌なのかもわからなくなっていく。
じれったい。
今すぐ入れて欲しい。
太股をすり合わせると、既に彼を迎え入れる準備の整ったぬかるみを感じた。