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さよなら
【女性向け 官能小説】

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さよなら-2

数日で部屋は決まった。



部屋が決まったその日も、晩御飯を作りながら彼の帰りを待った。



私の携帯が鳴る。

彼からだ。

『今から帰るよ。』



本当に何も変わっていない。



変わったことと言えば毎日していたセックスがあれ以来一度もないことだけ。



仕事を終えた彼が帰って来て、一緒にご飯を食べる。

『ねぇねぇ、りゅうた。』

『ん?』

『部屋決まったよ。』

『………………あぁ。』



しばらくの沈黙の後、彼から口を開く。

『いつ?』

『あと一週間。』

『そっか。………そっか……………』



それでも今日も、お風呂に入って一緒のベッドで寝る。



今日は何故か隣で寝る彼が近い。



私が別れを切り出した日から、私達はお互いの体に触れていない。



私は彼のすべすべな背中が大好きだ。

筋肉が露わになった二の腕も、少しだけ締まったウエストも大好きだ。



触れたい。



彼を近くに感じ、そんな衝動が込み上げてきた頃、彼が言葉を発した。
『りか…?』

また切ない声で私を呼ぶ。

『なぁに?』

目を閉じたまま返事をする。


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