FULL MOON act2-4
「そういえば財布、どこに忘れたんですか?」
「あ、違うよ。そこらへんにない?」
「…え、ここですか?」
「うん…」
私は、ホールとキッチンとの中継地点を指差した。そこではいつも飲み物を作ったり
簡単なケーキなど、軽食の準備をするのだ。
私は薄暗いそこを覗き込む。
「ないですよ?ここ今日私たち掃除しましたけどなかったですよ。どんな財布ですか?」
「黒いヤツなんだけど…そこの引き出しとかは?」
「えっ?ここですかぁ?…んー」
「…ないかな…。………ねぇ、安西さん、そんなに屈むとパンツ見えるよ」
「!…な、なに言ってるんですか」
ここのバイト先の制服は、何故か黒いミニスカートなのだ。
普段はエプロンでおおうからあまり気にならないがしゃがんだりすると結構キワドイ。
「もしかして、見せてた?」
「…まさか、そんなことするわけないじゃないですか!」
私は急いで立ち上がる。ここは薄暗く、狭い。いけない妄想が再発してしまいそうになる。
一人ならともかく、今は彼がいる。
先程の熱の余韻が快感を求める場所をキュンとさせる。欲しがってる。
冷や汗とともに、ほのかな、期待…
「え、高坂さん!」
「…安西さん、なんか誘ってない?」
彼は後ろから私を抱きしめた。ワイシャツを抱きしめたときと同じ匂いが広がる。
「さ、誘ってませんよ…!」
「そう…?俺目いいほうなんだけど、安西さん、濡れてるように見えた」
彼は耳元に甘く、暖かく息を送り込むように話す。
「……!そ、そんなこと、ないです」
「そんな風に強情張っても、調べればすぐ分かっちゃうんだよ」
「!」
彼は私のスカートをめくる。
「な、何?やめてください…」
彼は私の後ろにいたから、手の動きが分からなかった。
その手は止まらない。
「制服姿ってそそるよね。邪魔な手だなぁ。またこの間みたいに縛って欲しいの?」
「…そんな」
ほら、もっとおしりをつきだして、と彼は私の上半身を机に押し付ける。
そうすると、自然におしりが彼に突き出る形になるのだ。
彼の暖かい息がパンツ越しに感じられる。
「あ、やだ、そんなとこ、やぁぁ!」
「……なんで?いい匂いするよ」
「しません…」
だめだ。流される。
私は、机に頬をおしつけて冷静さを保とうと虚しい努力をする。
ひんやり。
彼はパンツの上から、お尻の肉を広げる。そうして匂いをかぐ。
私はひどい羞恥心に襲われた。
「や、やぁぁ!」
「ほら、安西さん、嘘ついたでしょ。濡れてる…」
「あ!…あぁぁ…」
彼は前に手を回して股間をまさぐった。私のは先程の余韻もあり、もうパンツの意味をなさないほどに
しみをつくっていた。
「ねぇ、なんでこんなに濡れてるの?俺が来たから?…それとも一人でしてたの?」
「…どっちでもいいじゃないですか!…んん」
「…良くないよ。言えたらやめてあげるから」
するり、と先程の私の指みたいに彼はパンツの横から中に進入する。
「こんなに濡れてるのは、一人でしてたんでしょ?こんなところで…」
そして、また先程のとおり二本つきたてた。
(な、なんでわかるの…?)
「女の子が一人でするときって誰かを思い出しながらするんでしょ?
安西さんは誰を思い出しながらしてたの?」
「え…そ、そんな、あああっん」
「正直にいいなよ。もっとすごいことするよ…?」
彼の指は抽送を何度か繰り返し、引き抜いた。そして、パンツを膝のあたりまで引き下ろす。
お尻の肉を再度広げると、そこを何のためらいもなく舐める。