「イジワルな彼〜感動〜」-2
「…っ!…ぁ!嶋田さ……」
“ー嶋田さんの唇が当たると頭がマヒして…何も考えられなくなる‥”
「ココ、いいんた?」
耳に息を吹きかける
「やっ!」
穂香は言葉にならない言葉で抵抗するものの、ヒロには逆効果の様だった−ー
服の中に手が入り、ブラの上から優しく撫でる。
“き、きた……”
穂香はギュッと目をつぶる。
しかし、なかなかそれ以上先に進もうとしない。
“アレ?私の体何かオカシイのかな…それとも、自分で脱がなきゃいけなかった!?”
悶々と葛藤している穂香。そして、勇気を出し、声を掛けてみた。
「嶋田さん…?」
「あっ!‥ごめん、はぁ…チョット待って」
「……もしかしてキンチョー‥してる?」
「‥悪い?」
ヒロは真っ赤になり、自分の心臓に穂香の耳を当てる。
“本当だ‥嶋田さんの心臓ドクドクいってる。私だけ緊張してるんじゃないんだぁ!”
「‥あーカッコ悪ぃ。緊張して指が震えてんの!」
ヒロは頭をクシャクシャとかく。
そんなヒロを見ていたら、穂香の心が暖かくなる感じがした。
そして、ヒロの手を自分の首に触らせた。
「…私も凄いドキドキしてるでしょ?これって、相手が嶋田さんからだと思うんだ。」
「何、その可愛いセリフ。チョー嬉しいんですけど」
ふふっと力なく笑うと、穂香はゆっくりと話し出す。
「私ね、前付き合ってた人に二股されてて…でも全然気付かなかったんですよね!会う度に体を求めるのも私の事好きだからかなって疑わなかった…」
ヒロは黙って聞いている。
「それから、男の人とそーゆー関係になるの怖くて…。でも、嶋田さんの事好きだから…!今日、凄く嬉しい…」
言い終わる前に、抱きしめられる。
「…!」
「大切にするから…絶対穂香の事裏切らない」
ヒロは何度も何度もキスを振り下ろす。
「‥っ、ありがとぉ」