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むらさきの花。
【青春 恋愛小説】

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むらさきの花。-2

 私が彼女と出会ったのは、大学のオリエンテーションでのこと。

偶然、出身が同じだった。
それから妙に話も合うし、興味のあるものも、一緒だった。

私たちはすぐに親友になった。
これ以上お互いのことを理解できる友達は他にいなかった。

正直言って、服の好みも一緒。

困っちゃうよね。笑

でも、好きな人は、かぶらなかったな。



私が好きになったのは、同じクラスの男の子。
文化祭で仲良くなって、なんでも話せる友達だった。


彼女が好きになったのは、違うクラスだけど、それまた文化祭で仲良くなった男の子。


四人、いつでも一緒だった。


訳もなく誰かの家に集まっては、夜な夜なゲームで盛り上がって、四人で雑魚寝して過ごした。

夏は四人で海にいってはしゃいで、
冬は四人で徹夜で流星群を見た。

何をするにも、四人一緒。

私と彼女の二人の時は、お互いに悩みを打ち明けたり、応援しあったりして。


すごく、楽しかったな。


毎日が、新鮮だった。



こんな友達にはもう二度と巡り会えないと、思ってた。


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