投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

増えいく行動
【青春 恋愛小説】

増えいく行動の最初へ 増えいく行動 7 増えいく行動 9 増えいく行動の最後へ

増えいく行動 第三章-2

4限目の終わりのチャイムが鳴り昼になる。七海はそれと同時にどっか行ってしまった。そしてチャイムと同時に俺に向かって来る行動を起こす影もあった。
「おい愁!なんでお前七海さんと何も喋んないんだ?」
俺の親友である黒田が俯せて寝ている俺に話しかけてくる。
ちなみに言うと当然の如く俺と七海は今日一言も喋っていない。俺から話せるわけもない。対して話上手でもない俺が顔があからさま曇っている七海に。
「あんたには関係ないだろ?」
心配する友人をよそに俺は飯も食わず空を見ていた。
「いや!ある!んー…取り合えず来い」
「おっ!おい!」
俺の腕をガッチリ掴んで引っ張っていった。


「さて!すべて吐け!」
何故か連れ出されたのは屋上。ムスッっとした顔付きで…
「やだ!」
っとわがままを言う。
「いいじゃねえか。俺に全部言ったって。相談にのるぜ?」
黒田はいつもこんな感じだ。世話好きと言ったほうがいいのか知らんが、何か俺にあったとなると、すかさず察知して心配して来る。友達を常に大切にしようとする心構えなのかもしれない。とても相談に乗るような口調じゃないがかなり真剣に聞いてくれる。俺に言わせたら変な奴だがいい奴って感じだ。言っちゃうと、このやり取りも毎度の事。結局は俺はあった事を自白する事になる。
「ふむ…なるほど…」
あったことを全部話した。俺と肩を並べて一緒に空を眺める黒田は空に目を向け…
「んで…なんであんたは断った?」
さっきまでの口調とは全く違う言葉で黒田は聞いてくる。
「七海を傷付けたくなかったから…」
「振ってる時点であきらかに矛盾してるなお前」
鼻で笑う黒田。
「なんか他にも違う訳でもあるんじゃないか?」
「鋭いな…」
「何年あんたの友達やってると思ってるんだ?」
「そうだな…」
俺は断った理由を事細かく黒田に話した。
もし付き合った時、何をすればいいのかわからないとゆう不安。俺じゃあ七海にふさわしくないとゆう弱音を吐いたり、もしケンカしたり別れたりしたら七海を傷付けてしまうのではとゆう心配。
すべて話した。それは黒田の事を信用しているから。
「ようするに七海さんを傷付けるのが怖いわけか」
俺は小さくコクリと頷く。
「でもそれは逆に七海さんを傷付けてるんじゃないか?」
俺はその言葉を聞いて空から地面に目線をうつした。
「確かに傷付けるかもしれない…。でもそれは一時的な事…。すぐに忘れてくれるさ」「人間、そうゆう事はそんな簡単に忘れれるもんじゃないぜ?」
「え?」
はぁ…っと溜め息を着く黒田。
「現にお前が今そうなっている。だったら七海さんだってそうなってるのじゃないか?」
俺の表情が曇る。
「だいたいさっきの意見はお前が七海さんを思いやる気持ちだ。肝心のお前は七海さんの事どうおもってる?」
「…」
責められる俺は七海の言葉を思い出す。
『それじゃなんで?なんで腕組んだの拒まなかったの?なんでゲームセンターのとき優しくしたの?なんで服を一緒に選んだの?どうして…?ねぇどうして…?』
どうしてだろう…。自分でもわからない…。そうしたかった。七海の笑顔が見れる事が嬉しかった。友達だからとゆう言葉では片付かない感情が俺を支配している。
友達にしか見れない…。
俺の心情は本当にそう感じていたのか?
「俺は…わからない。自分は七海のことをどう思ってるのかわからない」
心情をありのまま黒田に伝えた。そんな心を聞き黒田はいきなり違う話題を切り出した。
「なぁ愁。いまから言う事を黙って聞いとけ」
「えっ?」
黒田は何やら長話をして来た。


増えいく行動の最初へ 増えいく行動 7 増えいく行動 9 増えいく行動の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前