「ドMへの階段・・・」-1
その1
「・・・ねぇ・・・いじめて・・・」
妻の名前はM。
Mなのは名前だけではない。
彼女の性癖もやはりMなのだ。
オレらは結婚して5年ほど経つが、
さすがに結婚当初よりもSEXの回数は減ったものの、
周りの同年代の連中よりも多くSEXをしている、と自他共に認めている。
週に2回はヤッているだろうか。
それより多くヤッている夫婦もいるだろうが、
大多数はそこまでヤッてはいないだろう。
オレらは無類のSEX好きである。
オレはエロ本やエロビデオに目覚めたガキの頃から顔射に興奮し、
可愛いければ可愛い女ほど顔射された顔を見るのが好きだった。
時を増すごとに単なる顔射では満足いかず、
何人もの男から顔射されまくるぶっかけモノに興味を持ち始めた。
いわゆる典型的なドSである。
周りの友人達は顔射すらした事ない、だの
相手に悪くて顔射出来ない、だの
顔より胸に出したい、だのと戯言を言っている。
つまり彼らはSではないのだ。
Sであれば顔射好きに決まっている。
相手を汚したいに決まっている。
征服感を味わいたいに決まっている。
さもなくば相手がMでないからだ。
お互いSなら巧くいくハズもなく、
お互いMでも巧くいくハズがない。