「ドMへの階段・・・」-68
顔は未だにオレの唾液が電気に反射してテカテカに輝いている。
胸も腹も陰毛も、かつてない程にベトベトになっている。
手錠で後ろ手に拘束されている為、腰の部分が若干浮いている。
普段は手錠で後ろ手に拘束した時、ベッドだといっても手錠が腕に食い込むらしく、
くの字にして更にオレの体重を乗せると、痛い!というのだが、
今日ばかりはあんなにも激しいくの字にしたって何とも言わない。
酒が入るとこうも乱れ、普段塞がれているべき道の
更にその奥へと入れる扉を自分から開け放ってしまうのだ。
それが喉奥だったり膣奥だったり、はたまたドSの扉であったりする。
「・・ねぇ・・・お酒・・飲みたい・・・」
「またかよ。まだ飲むのかよ。」
「・・・うん・・だって・・・気持ちいいんだもん・・」
「十分気持ち良くなってんじゃん。」
「・・ダーメェ!・・・もっと気持ち良くなりたいのぉ!」
妻は見るからに既にベロンベロンに酔っていたが、
その反面オレも妻も普段以上の快楽を手に入れているのは事実だったので
仕方なく要望に応じた。
「じゃぁ取ってきてやるよ。」
「・・・ぅん・・ありがとぉ・・・へへ」
ドロドロに輝いたブツをブランブランと振り回し、台所に戻って梅酒をグラスに注ぐ。
それだけでもキツいアルコールの匂いがぷんぷんとし、頭の奥でズキズキと響く。
よくまぁこんな濃い酒をガバガバ飲めるものだ。
飲み屋で見かける薄っすらとした色の梅酒とは雲泥の差で、
ドス茶色い、という表現があるならば正にその名の通りの濃い茶色をしていた。