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「ドMへの階段・・・」
【SM 官能小説】

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「ドMへの階段・・・」-55

この時初めて、癖になる事は恐ろしい事だと思った。


人間誰しもが持っている癖。


それがマニアックな事であり、鬼畜な事であり、変態な事であると、


この先どうなってしまうのかと不安に駆られ、逆に興味をそそられるのだ。


首を絞められてイクのが癖になった妻と、


首を絞めてイカせるのが癖になったオレ。


果たしてどっちが早く互いの階段を昇りきるのであろうか。


つづく
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その16


酒が入ると勃たないだの、勃ちづらいだの、


イキづらいだの、淫乱になるだの人それぞれ千差万別だと思う。


オレは元々酒に強くなく、家で飲む事など殆どといって無い。


妻は昔こそ酒好きだったが、いつの日かを境にあまり飲まなくなった。


そんなある日の晩、仕事に不満たらたらで機嫌が悪かった。


珍しくいつ何処で手に入れたかも分からない瓶ビールを冷蔵庫から取り出し、一人グラスに注ぐ。


飲みたくなかったが飲まなきゃやってられないほどその日はイラついていたのだ。


「珍しいねぇ。」


なんつって妻は他人事の様に突っ込んできた。


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