哀楽怒喜-3
「全て忘れてしまうでしょう。
同じ失敗も、幾度となく繰り返します。
傷つけるでしょう。傷つけられるでしょう。
そしてそのたびに死を望むでしょう。
あなたはその永劫から離脱できたのです。
それでもあなたは還る事を望みますか?」
全ては彼女の言う通りだろう。
何も変わりはしない時を永久に、私達は生きるのだ。
隔てれば隔てる程、きっと何かが歪んでいく。
その歪みを恐れるのは決して悪い事ではない。
だが…それでも…それでも…。
「私は還りたい」
「いいでしょう、あなたの言葉のままに…」
強い光の中、私は目を覚ました。
これからはまた忙しくなる。
生きるのだ、例え、滅びを知っていようとも。
変わらない時の中で変わって欲しくない物を見つけるまで。
私はキっと、さいごまでア、きラめずに世かイ…と、トモに、イ、キル、ことヲの、ぞ…うぎゃぁー、うぎゃぁー、うぎゃあー。
「おめでとうございます、元気な男の子ですよ」