好きの言葉-3
『おいで』
俯くあたしに彼が手を伸ばした。
彼の胸の中におさまる。
その心地良さがたまらなくて。
『俺も好きだよ。でも、言い過ぎなのはわからなくなる。自分の気持ちも相手の気持ちも』
『たまに言うくらいがちょうどいいよ。ドキドキ感がお互いある』
『わざわざ言葉にしなくてもわかるだろ。今のおまえは言葉しか信用してない』
『ちゃんと俺を見ろ。こんなに愛してるから安心しろ』
彼は1つおでこにキスをして。
久しぶりに見せたあの笑顔でおやすみと呟いた。