マスカラまつげ-1
俺の彼女は化粧の中でマスカラに1番力をいれてる。
だから俺は泣いた所を見た事がない。
理由はマスカラがとれるから・・・
「何で今日リカと街にいたの??何やってんの??まぢムカつくんだけど」
「別に・・・なんでもねぇよ」
「もぅ別れる・・・この間もリカといたの知ってるから・・・浮気とか無理だし」
「浮気してねぇから」
「ぢゃ何してたの??」
「・・・ん〜・・・」
「もう知らない!!!死ね!!馬鹿!!ぢゃ帰る!!」
「待ってって〜ちゃんと話すから」
彼女の目には涙がたまってた。
「リカと何してたの??」
「いや・・・来週お前誕生日ぢゃん??だからリカチャンに付き合ってもらって指輪捜してたんだけど」
きっと今俺の顔は赤い。
「指輪どこにあんの??」
「えっ・・・」
「今欲しいんだけど」
「あぁ〜これ」
シルバーのシンプルな指輪をはめてあげた。
「ありがとね・・・」
「まぢリカチャンとは何もナイよ。心配かけてゴメンな」
「うん。もういいよ。」
そう言って笑った彼女から涙がでた。
「安心したらなけてきたぁ〜。マスカラとれる〜」
目の下が黒くなった彼女はいつもより可愛く見えた。
マスカラまつげも可愛いけど今の彼女が1番だと思った。愛してる。end