『陰幽霊光』-1
彼女との………
その出会いは………
突然だった………
不思議に………
奇妙に………
馬鹿らしく………
そんな出会い………
俺は 『萩野 健太』
高校2年生で、青春無縁の人生、どん底中の野郎だ。
「あー………ヒマ」
ヒマ……今日27回目だな。
そんな馬鹿な事を、
いつもの様に、お気に入り空き地の土管の上…………
(まあ、ドラエモンで登場する空き地みたいな感じ)
………で考える、俺。
「高校2年………
本当、くだらねぇ………」
何やってんだろ、俺?
「あー、考えるのもめんどくせぇ……ふぁーあ」
人生を舐めきった口調で、あくびをする、健太………
《アタッカー!》
「はい?……うわぁ!?」
いきなり土管から、
突き飛ばされる!
「な…なにすん……だ?」
誰も、いない!?
なんで………そうか!
「最近の風は
『ヒュー』じゃなくて、
『アタッカー!』って吹くようになったのか……」
時代は変わったもんだ……
目を瞑り『考える人』みたいに「うんうん」と考える、健太。
《キミ、馬鹿じゃないの?》
「うお!?」
目を開けて、あせる健太。
「誰か、いんのか!?」
強めに聞いて、返事なし。
「誰か、いらっしゃりますか?」
弱めに聞いて、返事なし。
「………どうなってる?」
頭を抱えて目を瞑り、
考え込む、健太……
ガリッ……
ガリッ……
「!」
地面に、何かを書く音……
やっぱり誰かいる!?
「おい!誰かい……る?」
地面を見ると………
時間がなく、走り書きしたような、ヘタクソな字。