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錆びついた羽根でも。
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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錆びついた羽根でも。-1

悔しいけど、
もう見ない。

掛けた時間も
想いも全て、
ごみ箱に
かなぐり捨てる。



あなたの事、
まだ好き。



だけど、
それが、足枷。


もう、
飛び立ちたいの。

あたしは鳥籠の中の、
鳥なんかじゃない。

もっと、
自由に、
はばたける。


錆付いた、
機械仕掛けの、
小さな羽根は、
きちんと、動くか、
心配だけど。


深呼吸。

大丈夫さ。


成層圏、突き抜けて
あの月まで行こう。


薄い空気に、
めげそうになっても
平気よ。


あなたと、
離れられない

息苦しさに
比べれば、
どってことない。


あなたなんて、
もう要らない。

もう、あなたに、
囚われたりしない。


あたしは、
自由になる。

もう、想いに、
捉われたりしない。


この大空に
一人、飛び込む。


色恋ばかりじゃない
世界だもの。
飛べるとこまで、
飛ぼうと、思う。


あたしは、やっと、
『自由になる。』


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