冷たい情愛4〜冷たい目〜-8
彼の優しい手と…冷たい目と…
本当の彼はどちらなのだろうか?
突然、ベッドの方向へ私の腕を引っ張った。
私はベッドに倒れこんだ。
彼の突然の乱暴とも言える動きに私は驚いた。
私は全裸で、彼のベッドに仰向けになった。
彼は私の上に馬乗りになる。
怖い…
私の目をじっと見て彼は呟いた。
「遠藤さ…っ!」
私が言葉を発しようとした瞬間…
彼の大きな手のひらが私の口を塞いだ。
「んんんん!!!」
声が出せない。突然の流れに頭が混乱する。
もう片方の手で、私の両手を私の頭上で固定する。
私の手首を押さえつける彼の力は、痛い程だ。
「貴方で遊んでもいいですか?」
淡々と彼が言った。
遊ぶって…?
体をバタつかせる事をしない私。それが同意の合図だった。
「愛し合う」ではなく「遊ぶ・遊ばれる」の同意…
スーツ姿の彼は華奢だと思っていたが…
Tシャツの上からでも分かる意外とがっちりした筋肉質の体。
彼は上から私を見下ろす…また、同じ冷たい目で。
彼は私の胸をいきなり、鷲づかみにする。
「痛いっ!」
私は苦痛の表情になる。
そのまま、口で胸の突起を愛撫し始めた。
舌で舐めまわす。
手は乱暴なのに、舌の動きは柔らかく私は快感を覚えた。
「あ…あんっ」
彼は唾液を絡めながら、粘着質の音をたてて乳首をひたすら吸い続ける。
そして時に、軽く噛む…
痛みと快楽の間で、私の体は熱くなった。
性器も例外ではなく…そこは一段と熱を帯びている。
その熱が気になり、私は両足を動かしてしまう。