冷たい情愛4〜冷たい目〜-14
「あ…あんあ…あああ…い…いく……ああああ」
私は自分の指だけでいってしまった。
足には力が入らず、だらんとしている。
口角からは涎が垂れ続け…
性器からは粘液が流出し続け…
もう、男の前だからと…恥らう気力も力も残っていなかった。
ただただ…痛みとその快楽の余韻に浸り…放心するしかなかったのだ。
彼は、私の視線の高さまで、自分の顔を下げた。
私は脱力したまま、彼にもたれ掛かった。
冷たかった彼は意外にも、私の背に手を回し、そっと抱きしめてくれた。
その態度がこの行為の後にはアンバランスに思えた。
でも…安心できた。
頭がぼーっとする。
まぶたが重い。
私は意識が遠退いた。
・・・・・・・・・・・・
どれくらいの時間が経ったのか分からない…
意識が戻って、頭の中でグルグルいろんな場面が回りだす。
頬には…
温かい、指の感触。
誰かの指だ…
そっと、何度も私の頬を撫でている。
片山さん…?
もしかして…先生…?!
誰だかはその時分からなかった…
ただ温かいその感触に安心し…
私は再び、眠りについた。
冷たい目をした男の、その指の温もりに守られながら…
続く