冷たい情愛4〜冷たい目〜-11
「なんて女だ…もっと気持ちよくなりたいのか」
彼は独り言なのか私に言っているのか分からない様な言い方をした。
「…もう、上だけじゃ足りない…」
私は本心からそう言った。
「私がいつ、それを許しました?」
彼はそう言い、私のすぐ傍までやってきて…
私の真正面から、私の髪の毛を軽く掴み、顔を斜め上に向けさせた。
視線の斜め上には彼がいて…
私を見下げながら言った。
「玩具が勝手なことをするとは…いけませんねえ…」
悩むような素振りを見せたあと…
「意思があるなら、玩具ではなくて…そうですねえ…」
彼は、ほんの少しだけ笑って言った。
「貴方は、今日から私の奴隷です」
奴隷…
私は…貴方の奴隷になる…?
「物じゃなくて、動物扱いしてあげるだけ、優しいとは思いませんか?」
怖いけれど…
この男の奴隷に…なってみたい…
この男の欲のために、私の体を使い捨てて欲しいと思った。
惹かれつつあるのに…愛情はいらないと思った。
私には、愛情とは…苦しいだけのものだったではないか…。
彼を見上げる。
「…怯えを含んだその目…とても綺麗ですよ…」
「壁まで下がりなさい」
私は、彼の命令どおり…ゆっくりと背が壁に付くまで後ろに下がった。
彼は私の髪を掴んだまま、一緒に進んでくる。
「入れなさい」
私は、自分の指を性器に挿入する。
濡れていた…
スルッと滑らかに簡単に、私の性器は指を飲み込む。
「ああ…あん…あああ…」
声が出てしまう。目を閉じてしまう。