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冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

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冷たい情愛3 優しい目-1

昼休憩の時間になった。


「設楽さ〜ん、先いっちゃうけど大丈夫ですかあ?」
可愛い女の子たちが声をかけてくる。

「うん、ありがとうね。ちょっと間に合いそうにないから行って」
「了解です。でも、ちゃんとご飯食べにいってくださいね」


フロアが静かになった。
残っているのは、いつものメンバー。
私の上司と私と、電話番係をしてくれる派遣の子。

上司…片山は言った。
「おい設楽、いつもちゃんと飯食ってんのか?」
「食べられるものなら、食べに行きたいですよ。彼女たちみたいに話題のランチのお店にでも」

入社当時は、同期たちとのランチタイムのお店めぐりがそれなりに楽しかった。


彼女たちは退社し…
残った私は、ランチタイムなど忘れるくらい…仕事にのめりこんでいた。

大学の先輩でもある片山に追いつきたかった。
片山はいい男だ…上司でなければ好きになっていただろう。

とはいっても、あくまで「性的」にだが。


この男は、的確で…優しさに包まれた快楽を与えてくれた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



片山と、体の関係になったのは一度だけ。



しかもまだ、片山が上司ではなくただの先輩だったことの話だ。
一緒に飲みに行き、なんとなく流れでそういう類のホテルに冗談交じりに入った。

片山は優しい。遊びとも本気ともとれる、でも優しくかわいい誘い方。

「シャワー浴びてくるね」
という私に

「一人で?一緒に入って遊ぼうよ」
とかわいいことを言ってくる。

(遊ぶって、何してよ?)ちょっと笑ってしまった。

メイクを落とし、シャワーを浴びる。
後ろから、ドアを開ける音がした。

(やっぱり来たか)

そう思いつつ私はちょっと笑顔になった。
「設楽の裸、きれいだな」片山はそう言った。


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