投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

冷たい情愛の最初へ 冷たい情愛 12 冷たい情愛 14 冷たい情愛の最後へ

冷たい情愛3 優しい目-7

「あ…ううう…」

搾り出した声を聞き、私は片山が達したのを感じた。
そのすぐ後、私の中に、違う温かさの粘液がドクドクと流入したのが分かった。

片山は、私の体の上にふさぎこみ、暫く動けないようだった。
それだけ彼は激しく私を攻め、私は快楽をもらった。



暫くすると、片山は私の耳元で言った。



「俺さ、この体も、お前も…好きなタイプだったらしい」




これは、愛の告白なのか、体を気に入ったという告白なのか…
答えは分かりかけていたが、私はわざと気づかない振りをした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



片山も今では私のことを「使える部下」として見ている節がある。
仕事上で信頼し合える、上司と部下。


「昼飯一緒に食わないか?」


暫くすると若い子たちが戻ってきたので、入れ替わりに外に出ることにした。

「すまん、設楽と昼飯行ってくるから留守番頼むぞ」

若い子たちが横目でこっちを見ている。
そのはずで…30代半ばとはいえ、未婚で顔も良く仕事も出来る…
そんな彼は若い子達の憧れの上司であるのだから。


彼はいつも優しい。
男女問わず、人に優しい。
でも私は気づいている。



彼は、私にだけ見せる「優しい目」を持っている。

そして私は、その優しい目に甘えたいのに拒む矛盾を持っている。



私は、今…あの冷たい目をした男に、惹かれ始めてしまっているのだから。


続く


冷たい情愛の最初へ 冷たい情愛 12 冷たい情愛 14 冷たい情愛の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前