冷たい情愛3 優しい目-3
「ちょ…ちょっと待てって…立ってられないから…」
私の体を一度引き離しバスタブの端にある、ちょっとしたスペースに腰を下ろした。
「座ってなら、耐えられるが…お願いだから、太ももだけ攻め続けるのは辞めてくれ…
女みたいに声を出すのは恥ずかしいんだよ」
今まで、年下の子を自分優位に扱ってきたのだろうか…
若く赤面する女に、優しい攻め方…。
「いいじゃないですか…声出したって…私、男が鳴く声好きです」
座る片山に近づきそう答えた。
椅子に座る体勢と同じかっこうをした片山の足の間に、立ち膝で身を置く。
「じゃあ、どこを味わえばいいか、指示してください」
私は上目使いで言った。
「指示って…仕事じゃないんだから。設楽が俺の体にキスしてくれるなら、どこだっていいよ」
私の頬を、優しい手つきで撫でてくれる。
優しい男…
こんな男と恋愛したら、確かに幸せかもしれない。
私は、彼の足を開かせた。
そして四つん這いになり彼の下肢に触れないよう気をつけながら…
大きくなったぺ○スを、舌先だけでそっと舐め始めた。
片山と私が触れ合っているのは、その一点だけ。
その分、少ない刺激なのに男はそこに意識が集中する。
「お前…いやらしいんだな…知らなかった…」
もっと可愛くしていたほうが良かったか?
とも思ったが、恋愛関係になる気はないのでそのまま続けた。
片山のことは好きだし、尊敬している…側にいたいとも思う。
でもそれは、自分がこの先…
この会社で一緒に上に上がっていく者同士でありたいという願望からくるものなのだ。
そこに、性的行為は付属品となりうるが恋愛はそうならないような気がするのだ。
舌全体で舐め始める。
舌を動かすのではなく、舌を出したまま頭部を上下に動かす。
舌に力を入れ舐めるより、私はこのほうが好きなのだ。