SLOW STARTV-3
あたしの携帯は…震えた。
【会社の近くの公園で食べてるよ。今日は天気いいからね〜】
…………!!!
「ユウキ君?!」
あたしは携帯を握り締め叫んでしまった。
しまったと思い、そぉっと振り返って見る。
洒落た彼は驚いた顔をしてあたしを見ていた。
そぉっと前を向き直し返事を打つ。
【もしかして…今知らない女に名前呼ばれたりした?】
送信。
♪〜初めての チュッ
着信はすぐに切られしばらく噴水の水音だけが続く。
「……もしかして晶ちゃん?」
心臓がうるさい。あたしはまた振り返る。
「…はい。…晶です。」
つづく