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きみのとなりへ
【純愛 恋愛小説】

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きみのとなりへH-1

今!
夢が現実に変わっていく!


『きみのとなりへ』
〜一平side〜





今日は金曜日!

今日、新人オーディション二次審査の結果が分かる。

合格だったらテレビ出演での三次審査。
地元のローカル番組だけど、レコード会社の社長とか広報の人が見に来るらしい。
よくよく調べてみると、去年優勝したグループは見事プロデビューし、今や全国区になってる。
僕ら実は、すごいオーディションに合格しちゃってたらしい。

とにかく、僕らの歌がもっと多くの人に聞いてもらえる大チャンスなんだ!ここはなんとしてもテレビ出演を果たしたい!

今日、もし合格してたら、今日のライブで、いつも聴きに来てくれてるみんなに報告する予定だ。もちろん沙癒ちゃんにも!

「もし合格してたら、うちに電話が来るはずなんだ。」

というわけで、僕らは学校が終わったら速攻ダッシュで誠二ん家に向かった。

「ただいま〜!」
「お邪魔します〜!」
「あら、いいとこに帰ってきたね。息子帰ってきたのでかわりますね。」

誠二の母さんは、誠二に受話器を渡した。

「も、もしもし。…はい。…はい。え?!本当ですか?!!」

誠二は僕の方を見てガッツポーズをした。それってもしや…

受話器を置いた誠二は僕を見て、力いっぱいピースして、

「テレビデビューだぁぁぁ!」

と言った。

「ぃやったぁぁぁぁ!」
「やべぇ、俺ら天才?天才??」
「天才!天才!マジ神の域!!」

ひとしきり喜んだ後、誠二のお母さんに報告に行った。
誠二のお母さんは、僕が毎日誠二ん家に来ても何も文句を言わないで、「期待しとうけんね!」って応援してくれた。
おやつにカリン湯とか、のど飴とかつけてくれた。
そんな心配りがあったから、たくさん練習出来たんだもんね!
誠二のお母さんに感謝感謝だ。

その後、いつものように一通り流して音を確認してから、僕らはいつもライブしている熊谷公園に向かった。

公園に向かう途中、僕は沙癒ちゃんにメールした。

ーーーーーーーー
夜中にあってるナイトキャッスルって番組知ってる?
今度僕らそれの新人発掘オーディションに出るんよ!
テレビデビューだよ〜?(^▽^)/☆
ーーーーーーーー

沙癒ちゃんはなんて思うかな。
なかなかやるやんって見直してくれたらいいな。

なんだかちょっとだけ、沙癒ちゃんに近付けた気がした。


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