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喪失
【失恋 恋愛小説】

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喪失-2

何も考えずに家の外に出てみる。
前に私が怒って着信拒否にしたら夜中なのに車飛ばして来てくれた。
でも今はいない。
彼の姿なんか見当たらない。

本当に終わったのだ、と理解する。


理解なんかしたくない。
納得なんかしたくない。



さっきから心臓が痛くて引き裂いてしまいそう。


本当に彼は私の精神安定剤だった。

優しいからって甘えすぎちゃったね、ワガママ言い過ぎちゃったね。
そんな自分が嫌で拗ねる度に後悔してた。次からは優しくしよう、拗ねないようにしようって。
でももう次はないんだね。


貴方は今度は誰と幸せになるの??

私を過去として忘れてくのかな?



些細な事で終わりはくる。
いれるだけで幸せ、なんて知ってた。
でもいつから欲張りになったのかな?


お願いだから戻ってきて。
私は貴方がいないとダメなんだよ…


貴方がいなきゃ生きてる意味がないの。貴方が必要としてくれていたから私は存在価値があったのに…。




そう…貴方がいないと私はここにいる意味がないの。

じゃあ今の私はいらなくない?

私はゆっくりと家に向かって歩いて行った



ありがとう、ごめんね?



さようなら。


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