震える肢体-2
なだらかな坂道。それを抜けると樹木の並ぶ、うねったダウンヒルをロールスはゆっくりと走り抜ける。その先で樹木は途切れ、視界が拡がると、その左手には赤レンガの建物。
夜ともなれば、真っ暗で誰も来ないような場所にひっそりとたたずむ。
そこは老舗のラブ・ホテルだった。その駐車場にロールスは停まった。
古い施設のため最新のシステムなど無く、小さく小窓の開いたフロントで部屋の鍵を借りる。
麗香は町田の背中に隠れるように、ホテルの中に消えた。
「さあ、入って」
町田の口調は明らかに変わっていた。が、麗香はそれに従い部屋に入る。
敷き詰められた赤い絨毯にキング・サイズのベッド。その反対側にはクローゼットとテレビや冷蔵庫。奥にはシャワー・ルームという最新のモノと比べれば、いたってシンプルな作りだった。
ドアーが閉められた。町田はそっと麗香に近寄ると、制服の上から両手で胸を被った。
「いやぁ…」
まだわずかに隆起した胸を、町田はゆっくりと上に円を描く。
町田は身体を密着させる。彼の股間の膨らみが麗香の尻に当たる。
次第に麗香の吐息が荒くなっていく。
町田の右手は胸を離れてスカートをたくし上げるとパンティ越しに彼女の秘部に触れた。濡れた感触が指先に伝わる。
「なんだ。もう、こんなにして……いやらしい娘だな。お前は。いつからこんなに濡らしてるんだ。言ってみろ」
町田の長い舌が麗香の首筋を舐めあげる。
胸と秘部、それに首筋を責められてか、麗香の脚はガクガクと震えていた。
「そ…そんな…事…言えな…」
町田は麗香の身体を引き寄せると、耳元で呟いた。
「ダメだ。言え。いつからこんなにしてたんだ?」
「………」
「さあ」
「…あ…朝から…貴方の顔を思い浮かべたら…」
「朝から?朝から放課後の事を考えてオマ〇コを濡らしてたと言うのか。まったく、なんていやらしい娘だ」
そう言うと町田は愛撫を止めてベッドに腰掛けると、ベッド・サイドのスイッチを切り替えた。
途端に薄暗かった照明が、煌々と部屋を照らした。
「じゃあ麗香。服を脱いでもらおうか」
嘲るような眼で麗香を見る町田。
「さあ、早く…」
言われるままに、麗香は制服を脱いだ。
「下着もだ」
町田はじれったいとでも言いたげに、催促する。
麗香は躊躇いながらもブラとパンティを取り、裸の肢体を町田に晒した。
細い首筋。深く浮き出た鎖骨。乳房はわずかに隆起している位で、淡色の乳首がツンと立っていた。
薄く浮き出た肋骨と腰骨。細い脚。それらは女と呼ぶには幼すぎる位だった。
だが、彼女の恥毛一本生えていない秘部からは、愛液が溢れ太ももまで濡らしていた。