『ゲームメイカー』-5
「!………」
今度は声を殺せたらしい。しかし小さく唇を噛み締め、切なげに眉根を寄せる。
大抵、男はこういう顔に弱い。もちろん俺もだ。こんな顔されると嫌でも、その気になってくる。その可愛い唇が奏でる喘ぎ声をどうしても聞きたくなってしまうのだ。
俺の手は翠の乳房を洗う……いや、完全に愛撫しているといっていい。ほどよい大きさの翠の乳房は、うっすらとピンク色に染まり、可愛いらしい乳首がつんと勃っていた。手の平で泡をなすりつけるように乳房を揉む。白い膨らみは張りがあって柔らかく、飛沫を跳ね返す程のみずみずしさを保っていた。
胸から伝わる甘美な刺激に小刻みに身をよじり、わなわなと震える翠の唇が少しだけ開いた。
「あっ……く、功刀さん……名前で呼んでも、いい…ですか?……」
「ああ…好きに呼んでくれ…」
その言葉が引き金になったのか、翠の唇から今まで抑えていた喘ぎ声が漏れ始める。
「はあぁ……啓介さぁん……啓介さんの指………とっても気持ちいい……ね、下も……下も洗って……ください」
なるほど、洗うってコトにしておけばこんな風にお願いできる訳か……と、妙な事に俺は納得していた。
脇腹をなぞるように、くびれた腰へ手は下がる。しかし、そこで俺は手を止めて片手でシャワーを取って泡を流していく。 その先を期待していたのか、拍子抜けしたような目で翠は見ている事に気付いた俺は、口許をフッと緩めると間髪入れずにいきなり秘所へ手を入れた。
「あうっ!…け、啓介さん…」
思った通り指は滑らかに動く。指を動かすとクチュクチュというシャワーの水とは明らかに違う粘性のある、いやらしい音がバスルームに響いた。
「シャンプー…しみちゃうだろ?」
俺がそう言ってそのまま指を動かしていると、耐えきれなくなったのか、いつの間にか俺の両肩に手を置いていた翠は腰はピクピクと震わせていた。
「おかしいな……流し足りなかったか?まだヌルヌルしてるぜ?」
俺も調子にノってきて、わざとらしくそんな言葉を翠に言ってみる。
「…ば…か……わかってる…癖に…あふっ!」
「洗ってるだけだろ?こんな風に……」
………ぬぷっ………
軽く中指を曲げると第一関節の先まで、難なく蜜口の中に埋まっていった。
「くはぁっ!……だ、だめ……立って…らんない……」
かなり感じやすい躰をしてるらしい……翠は俺に抱きついたまま、ずるずると崩れ落ちて膝をついてしまう。かろうじて俺の腰にしがみついたままの翠の顔のすぐ横で、天を仰ぐように完全に勃起した俺のペ○スが脈打っていた。
「あぁ……すっごい……啓介さんの……こんなになってる……」
翠はそう言って、愛おしそうにペ○スに頬擦りしながら優しくシゴく。
「うっ…」
柔らかく動く指先が生み出す快感に思わず俺は声を上げてしまった。