『ゲームメイカー』-4
「わかったよ……おいで…」
俺がそう言うと翠は嬉しそうに笑顔を浮かべてバスタブに入って来る。緊張が解けたのか、さっきまでと違い前を隠そうともせずに彼女は俺の胸の中に後ろ向きに体を預け、淵に乗せていた俺の腕に甘えるように頬擦りしていた。
柔らかく滑らかな背中が胸板に押し当てられる感触も捨て難いけれど、先に入っていた俺は少し逆上(のぼ)せ気味になっていた。
「逆上せそうだ。悪いけど体洗っていいかな?」
「じゃあ私、流します……」
そう言って翠は立ち上がって振り返った。ちょうど目の前に彼女の淡い茂みが見える。が、当の本人は、まるで気にしていないようだった。
「気ぃ遣うなって…」
その奔放さに俺の方が気恥ずかしさを感じ、不自然にならないように顔を背けて浴槽を出ると、翠も続いて出てくる。
「立ったままでいてくださいね?」
彼女は、はしゃぎながらスポンジを泡立てると、俺の背中を擦り始めた。丹念に背中から腰、そして太股まで泡立てていく。首筋から前にまわり胸板から徐々に翠の手が下がり……
「そ、そこまででいいよ」
慌てたように俺が言うと翠はクスッと笑い、しゃがんで床にスポンジを置いた。そのまま泡だらけの手で、そっとペ○スを握り柔らかくシゴき始める。
「お、おい!」
「大丈夫……優しく洗いますから……」
翠は右手でペ○スをシゴき、左手で袋をやわやわと撫で始める。
「よ、よせって……」
その気は無くても刺激されれば感じてしまうのが男の性ってもので、翠の手の中で次第に俺のペ○スは膨らんでいく。翠はシャワーを手に取ると身体中の泡を流していった。
「変な洗い方するなよ……」
完全におっ立つ前でよかった……俺は余裕のある素振りを見せて言う。
「うふっ、ごめんなさい……ね、功刀さん…今度は、あたしのコト洗ってもらっていいですか?」
俺は頷いて床のスポンジを拾い上げるとボディソープをかけて、翠の背中を洗っていった。
「あぁん……気持ちいい……」
「変な声出すなって……ほら、終わったぞ」
「え?背中だけですか?」
「まさか、前も?」
俺が驚いていると、翠はこっちを向いて小首を傾げて聞いてくる。
「ダメ?……」
軽く溜息を付き、俺は再び手を伸ばして洗おうとすると翠は俺の手からスポンジを取り上げ床に落とした。
「…洗って……」
翠は両手を後ろで組み、俺の方へ胸を突き出す仕草をする。顔がほのかに上気して瞳が潤んでいた。俺は指先で赤みの射した細い首筋に触れた。
「んっ……」
小さく一声だけ漏らし、翠は体をピクンと震わせると、ふぅっと吐息をついた。そして俺の両手の指先は彼女の体を滑り、胸元へ降りていく。