『ゲームメイカー』-20
「ふふっ、敏感なのね。もうこんなに…大っきくなってきちゃった……素敵……」
俺が手を伸ばし撫でるように首筋に触れると、ピクンッと震えて翠は小さく吐息を零す。
「人のコトは言えないだろ?相変わらず感じやすいんだな……」
「そ、そんなコト……ない・わ……ンっ!」
服の上から胸に手を伸ばし、柔らかく揉むと彼女は言葉を途切れさせて微かに喘いだ。ぷっくりと膨らんだ小さな突起が、指先にあたるのが服越しにもはっきりと分かり、俺は人指し指で弾くように転がしてみる。
ビクンッ…ビクンッ……
指の動きに合わせて翠の躰が跳ねた。
「こんなに感じてるのに?素直じゃないな…」
そんな言葉に小さく頬を膨らませて、顔を火照らせたまま彼女は俺を見つめる。
「意地悪言う、お口は塞がなくっちゃ……」
言い終わると同時に翠は唇を重ねてきた。ちろりと熱を帯びた舌が俺の口の中に忍び込み、俺の舌を絡め取るように絶妙に蠢く。
「ンっ……んふぅ…」
柔らかな舌の愛撫をしばらく愉しんだ後、舌先で上顎をそっと擦ると彼女の口から喘ぎ声が漏れた。そんな状態でも翠の指は器用に亀頭の先を舐(ねぶ)り快楽の波を送り込んで来る。
「む、むぐっ……」
俺が強い刺激に唸ってしまうと、翠はゆっくりと顔を上げて勝ち誇った笑みを見せた。
このままじゃ主導権を取られてしまうと思った俺は、素早くスウェットの中に手を入れると湿り気を帯びた下着の薄い生地越しに、擦り上げるように指先を滑らせる。
「あっ!……やっ!」
すぐに翠の顔からは、さっきまでの余裕の笑みはなくなり、一瞬驚いた表情を浮かべると下唇を噛み締めて躰を震わせた。
すかさず躰を入れ換え、翠をベッドに寝かすと裾から上着をたくし上げていく。抜けるような白い肌に続いて、豊かな乳房が目の前に零れた。
俺は肌の感触を確かめるように手を添え、柔らかく揉み上げると軽くのけ反りながら翠は喘ぐ。
「はぅ……ず、ずるいわ……」
「何がだ?」
片手で桜色の乳首を弄び、反対の手で乳房を揉みながら言うと、翠は両手を俺の頬に当ててじっと見つめる。
「あたしがしたかったの……あっ!…啓介さん…にしてあげたかったの……んふぅ!……気持ちいいコト……いっぱい………だって……」
「だって?」
思わず手の動きが止まる。
「だって……あたし……こんな風にしか…お礼ができない……から…」
そう言って彼女は視線を逸らして目を伏せた。
「んなコト気にしてたのか。莫迦、いらねぇって、そんなモン…」
律儀過ぎるぜ……苦笑してしまう俺を見て翠は不思議そうな顔をした。