『ゲームメイカー』-16
「だあぁぁっ!いい女にそんな事されたら、男は反応しちまうもんなんだよ!ほら、ちゃんと座れって!」
言われて座り直したものの彼女の左手は俺の股間に置かれ、柔らかく刺激してくる。指先で引っ掻くように撫で上げたり、軽く握ってシゴいたり……巧みな動きにペ○スは益々、勃起していった。
「窮屈そうになってて、可哀想……うふふっ」
「お前がイジるからだろ?もう、よせって」
なおも翠の手はボタンを外しジッパーを下ろしていく。
「こんなに熱くて脈打ってる……」
トランクス越しにペ○スを握り、うっとりした様子で彼女は呟いた。世の男が一度は妄想するであろう光景が目の前で展開していく。だが何故だ?この女はどうしてそこまでする?
「み、翠……」
静かに翠の頭が下がって行き、いつの間にかずり下ろされたトランクスから剥き出しになったペ○スに熱い吐息が掛かる。
やがてペ○スを直接包む生暖かい感触が理性の糸を断ち切り、押し寄せる快感の波が俺の思考をとろけさせていった。車内に響く、ピチャピチャと湿った音と荒い息遣い……
「そんなにしたら出ちまうよ……」
昨日も味わった巧みな翠のフェラチオに、またもや先に根を上げてしまうのは俺の方だった。
「ダメぇ…啓介さん……イク時はあたしの中でイって……」
興奮しているだろう、荒い息遣いの翠は顔を上げると乱暴にシートを倒し、仰向けになった俺の上に跨(またが)ると彼女は腰を下ろしていく。
つかの間、車内に立ち上る濃厚な雌の匂いに頭がクラクラした。そして、熱いぬめりがペ○スを包む快感に俺は思わず呻いてしまう。
「素敵……啓介さんの感じてる顔見るのが、堪らないの……あぁ…感じちゃう……」
俺の反応を伺うような、ゆっくりとした腰使いと締め付け。さっきまでのフェラチオで昂ぶっていた俺はたちまちイきそうになる。そんな気配を察したように、翠の腰の動きが早くなっていく。
「なんか、啓介さんを犯してるみたいで、すっごく興奮するわ……ね?イって……我慢しちゃ嫌……あっ、はあぁ……」
主導権を握った悦びからか、彼女の息遣いも激しくなっていき、シートを軋ませる激しい程の腰使いに俺はあっけなく果ててしまった。
…ドクッドクッ…ドクッ………
気持ちの高ぶりを表すような激しい射精感。それは頭の中に描く妄想が現実になったからだろうか?放ち終えた後も柔らかく締め付ける翠の胎内は、まるで残滓までもを搾り取るみたいだった。
「あぁ…熱い……啓介さんのがいっぱい……」
とさりと俺の躰の上に崩れ落ちて身を委ねたまま、翠の躰がピクピクと小刻みに震える。しばらくの間、その華奢な躰を抱き締めたまま俺はじっとしていた。やがて小さな息をついて彼女は顔を上げる。
「どうしてかしら?啓介さんとすると、すぐにイっちゃうの……」
朱色に頬を染めたまま、翠はそんな事を言った。
「お誉めに預かり光栄です……と言っておこうか」
「信じてくれないの?」
身を起こして彼女は見つめてくる。信じない訳じゃない、だけど俺が背中に手をまわし、指先で軽く撫でると翠はピクンと躰を反らした。