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甘辛ニーズ
【コメディ その他小説】

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甘辛ゾーン-2

 さてさて、凪です、こんばんは。

 …あれれ?「あんた誰?」…って言いたげな顔してますね?
 では、ちょっとだけ自己紹介でも。

 宇宙一の最強美少女こと私、秀麻凪(しゅうま なぎ)には夢があります。いや、言いませんが。
 こういう時は、まず…スリィサイズでもお披露目した方が良いのでしょうか。
 …なーに期待しちゃってるんですかあ?ぷぷぷ。

 あー…あの…すみませんでした。調子に乗りすぎました。
 まあそこら中の雄豚共の目を引き付ける様な魅力を持ってることは、確かですね。
 や、これは本当でも良いのではないかという、ただの妄想的な願望です。

 ああはい、年齢ですね。
 強いて言えば、もちもちの苺大福、です。

 あと劇中のセリフに出てきたショウちゃんなる人物は、佐々見将太(さざみ しょうた)という名で、私の子供ゴホンゴホン…私の友達であります。
 タッちゃんとカッちゃん。どちらかと言われれば、タッちゃん寄りな可愛い男の子です。
 ですが、いつまで経っても甲子園(式場)に連れてってくれません。なぜでしょうかねえ?

 やっぱりどこかで見たことのある顔?しかもその時「さっぱりきっちりさようなら」って言ってた?
 ……や、やだなあ。きっと人違いですよ…もしやドッペルゲンガー?なんちゃってーハハハハハ。



「ちょっとショウちゃんに相談してみましょうか…」
「にゃう?」
「あなたはそこで温和しくしてて下さい」
「にゃ」
「…良い返事です」

 ところで、この受話器と電話機を繋ぐ、ロール状のコードがありますよね。
 私、電話中に、指でそのコードをくるくるっと巻き付けてしまう癖があるんです。
 …こう…何かを弄ってないと、落ち着かないというか、発情しちゃうというか。
 乙女らしいッスか?乙女らしいッスよね?
 …人間って不思議ですね。

「はい、佐々見です」
「あ、ショウちゃんですか?ショウちゃんしか居ませんね。私ですよ私ー。ハローアイラビュー」
「…何の用だ」
「あららー。私だと理解した瞬間、素っ気なくなりましたね。お姉さん悲しい……」
「…まあこのままだと王道パターンになるワケだが」
「わ、わかりました。…実はかくかくしかじかのぎしぎしあんあんで…」

 説明が簡略化されるなんて、非常に便利です。
 ただし実際に使うと意味不明ですが。

「へえ、そんなことが……でも、凪の家ってマンションじゃ…」
「そう、そこです。ここのマンション、ペット厳禁で」
「だから、僕の家で預かっててほしい、と?」
「……そんな感じだったり…」
「………考えてみるよ。とりあえず明日の昼そっちに行くから、その時話そう」
「えっ!?あ、明日、ですか?」
「ああ、ダメなのか?」
「…いえ、別に…」


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