『ロマナスの末裔』-5
「美味しいか?麻美」
「美味しいよ、お父さん」
麻美は笑顔で答えた。が、慎吾自身そうは思わなかった。レンジで温めた弁当のなんと不味い事か。その時だ、慎吾が料理を覚えようと思ったのは。
最初は料理本を片手に見よう見まねで作ったがとても食える代物ではなかった。そのうち近所の人に教えて貰ったりもしながら、徐々に料理が出来るまでになった。
それは麻美も同じだった。父親がやる料理をついて見ているうちに覚え、今では慎吾よりも腕は上だった。
お互いが支え合って生きていた。
「じゃあ、行ってくるからな」
スーツ姿の慎吾が玄関で麻美に言った。麻美は寝起きのままの恰好で見送る。
「後片付けして洗濯したら、私も部活に行くから。夕食は私にまかせて」
「じゃあ頼む」
慎吾が玄関ドアーを開けようとした時、
「お父さん、待って!」
「何だ?」
「ネクタイ曲がってる」
そう言うと慎吾に近寄りネクタイを直してやった。
「ハイ、いいよ」
慎吾は笑顔で玄関を出て行った。
「ふぅ」
父を送り出した後、後片付けを済ませた麻美は時計を見た。部活の集合時間まで、2時間近くあった。彼女は階段を上がると、父親の部屋のドアーを開けた。
カーテンを引いた。部屋は薄暗くなった。昂ぶりを抑えきれず、麻美はキャミソールを脱ぎ棄てるとベッドに潜り込んだ。
父親の体臭が残るベッドで麻美は自らの乳房を揉みしだく。顔は上気して赤味を増していった。
「あふぅ…ん…うぅん…」
刺激を受けた乳房は弾力を増していく。周りから責めていた両手が、尖った先端を摘む。麻美の身体が弓なりに反れる。
「はあぁ…ん!あっ、あっ…」
麻美の手がパンツの中に入る。若草はすでに濡れていた。
「くっ!…うぅ…」
巧みに若草を掻き分け、指がヒダをなぞっていく。粘った液に指が絡まり、淫猥な音を立てた。
ちゃ、くちゅ、ちゅ、にちゃぁ
「ふ…んん…あっ…ふぅ…ん」
人差し指が膣内に埋もれていく。麻美は親指の腹でクリト〇スを刺激する。