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『ロマナスの末裔』
【父娘相姦 官能小説】

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『ロマナスの末裔』-3

ー深夜ー

慎吾は先ほどのうたた寝のせいか眠れずに、何度も寝返りを打っていた。すると、ドアーがノックされ麻美が入って来た。手には枕を持って。

「お父さん…一緒に寝ても良い?」

慎吾は半身を起こすと〈おいで〉と言って招き入れる。麻美はキャミソールとパンツ姿で慎吾のベッドに滑り込む。
父の胸元に顔を埋め脚を絡める麻美。慎吾の脇腹を乳房が圧迫し、腰に恥骨の膨らみが感じられる。
これも昔からいつもの事だった。しばらくすると、二人は寝息を立て出した。



ー翌日夕方ー

小高い丘の霊園。うっそうとした雑木林が、通じる石段を取り囲んでいた。

喪服を着た慎吾と麻美は一段々、確かめるように無言で石段を登っていく。

二人は〈辰馬家ノ墓〉と刻まれた墓石の前で止まった。しばらく訪れていないせいか、周りを草が覆っている。
慎吾と麻美は丹念に草を取り除く。夕方とはいえ夏の暑さで、二人の顔からは珠のような汗が落ちる。
30分ほどかけて草を取り除き終わると、今度は手桶に水を汲んで墓石の掃除を始める。

夏のくすんだ夕焼けが訪れ、ヒグラシが〈カナカナカナ〉と鳴きだした。

慎吾が線香を、麻美は鉢植えのホオズキを墓前に供える。
二人は並んでしゃがむと墓石に手を合わせた。

(お前が死んで7年。早いものだな…)

礼拝をする慎吾の脳裏は、あの頃を顧みていた。

妻の晶子。慎吾とは幼なじみで中学の頃から付き合うようになった。慎吾は高校卒業すると地元企業に就職する。それと同時に晶子との結婚を決意した。
しかし、両方の両親から猛反対され、勘当同然で二人は一緒になった。
翌年、麻美が産まれる。慎吾と晶子にとっては家族になれた瞬間だった。まさに至福の時だった。

しかし、幸せはそう長くは続かなかった。

麻美が10歳の時、晶子は突然亡くなった。
晶子は仕事帰り、スーパーで買物をしようと信号待ちをしていたところへクルマが突っ込んで来たのだ。

「お父さん、行こっか」

娘の言葉に慎吾は現実に引き戻された。慎吾はゆっくりと立ち上がると麻美に訊いた。

「母さんに何を報告したんだ?」

「元気にやってますって。後は高校も2年になって色々大変ですくらい…」

慎吾はそれを聞いて苦笑いを浮かべた。

「そろそろ恋人くらい出来ないのか?」

「友達くらいなら居るけど、それ以上はね…」

今度は麻美が苦笑いを浮かべた。

石段を降りて駐車場に停めてあるクルマに乗り込む。助手席に乗った麻美の横顔を慎吾はしばらく見つめていた。

晶子の葬儀も終わり出棺がおとずれた。麻美はその棺にすがりつき連れて行くなと泣いていた。
慎吾はかなり苦労して麻美を棺から引き剥がした。涙がとまらなかった。それを見ていた参列者からすすり泣く声が聴こえていた。

(段々と晶子に似てきたな…)

麻美の耳元からアゴのラインが晶子にそっくりだと感じた慎吾。
父の視線に気づいた麻美。


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