戦いと戦い…1-1
文夫との話の後二人で教室に帰った
黒板に席順が書いてある
「俺の席は……と…真ん中の1番後か…」
『おっ崇〜お隣りさんやな〜♪』
「はぁ…そうだな…」
『なんや?嫌そうやな?』
「当たり前だろ?うるさいのと隣なんて最低だ」
『ガーン』
俺の右隣の席座った文夫を無視して俺は机に顔を伏せた
『なんか突っ込めや!!!!!!』
「……うるさい……」
『ええよ、ええよ……』
ちょっと悪い事したかなと思っていたら左側の席に人が座る気配がしたのでそちらをみると190cmはある奴が居た
『俺は田中太一、太一って呼んでくれ』
太一と名乗った男はそう言いながら右手を差し出してきた
俺も右手を差し出して
「俺は沖田崇だ好きに呼んでくれ」
と握手した
すると後ろからそれをみていた文夫が
『お〜俺は中村文夫や、よろしゅうな』
と入ってきて太一と握手をしていた
そして握手の手を離した瞬間担任が入ってきて恒例の自己紹介等をして授業は終了
さぁ…今からが戦いだな…
そして気合いを入れて文夫と俺が教室を出ようとしたら後ろから太一が声をかけてきた
『帰るなら一緒に帰らないか?』
「いや、ちょっと用があってな」
『そや♪これや』
そういいながら文夫がシャドーボクシングをする
『なんだ?誰と喧嘩するんだ?』
『こいつな〜入学早々上の者に呼び出されとんねん(笑)面白そうやから俺も着いて行ったろ思てな(笑)』
と文夫はいかにも楽しそうだ
『なんだ上級生か?それなら俺も着いて行ってやるよ、ちょうど暇だしな』
「おいおい、呼び出されてるのは俺だぞ?しかも相手は何人いるかも分からないのにいいのか?」
『いいよ、最近暴れてなかったし入学早々隣の席が空席ってのもなんか気分悪いしな』
と言いながら太一は俺に肩を組んできた