『彼女が、』-7
「ねぇ、少し話してもいい?」
これを逃したら、二度と彼女と話せなくなるような気がした。
幸運にも、彼女は快く了承してくれた。
会話の中で彼女はこう言った。
「明日からも、友達でいて欲しい。」と。
ボクは思った。
彼女はボクをどう思っていたんだろう?
彼女の言葉の本当の意味は、ワカラナイ。
でも、単純に『優しいな・・・』と感じた。
電話の別れ際、ボクはこう言った。
「・・・じゃあ、また明日ね。」
明日からも彼女と話ができるように。
これからも彼女の笑顔が見られるように。
彼女が好きだと、感じられるように。
願いを込めて、言った。
「・・・うん、また明日ね。」
いつでも聞けそうなこんなコトバが、
ボクには嬉しかった。
携帯電話を閉じる。
胸が苦しい。
泣きたい。