『彼女が、』-4
俺の・・・
俺の‘‘彼女‘‘に、なってくれませんか?」
言った。
俺は言ったぞ。
ボクは、頭の中で何度も呟いた。
ボクの言葉を聞いた彼女は
明らかに動揺していて
日曜にまた電話をするから、
それまで待ってほしい、と言った。
日曜の朝。
この日、ボクには何の予定も無かった。
おかげで十時過ぎまでぐっすりだ。
「今日か・・・。」
ベッドから上体を起こして、一人呟く。
朝の支度を一通り済ませた。
何もする事が無い。
ボクの頭は「返事がYESなのか、NOなのか」でいっぱいだ。
ず〜っと、そわそわしてて、落ち着かない。
そんな気持ちで過ごして、気が付けば夕方の五時。
まだ、連絡は来ない。
一つ、思い出した。
レンタルショップで借りたDVDを返さなきゃ。
期限はまだ先だったけど、気分も紛らわしたいし、出かけることにした。