『彼女が、』-2
「コンバンワ。今、平気??」
う〜ん・・・。なんだか味気無い。
でも他にいい言葉が思いつかないし。
ま、いっか。と思いながら送信ボタンを押した。
返事は二、三分で返ってきた。
「大丈夫だよ!突然どうしたの??」
うん、良かった、普通に返事が来て。
来なかったらどうしようかと思ってた。
「つーかさ、今から電話していい?」
強引かな?
「え、電話?!うん、平気だよ〜。」
あ、やっぱちょっと驚いてる。
メモリダイヤルから彼女の電話番号を呼び出して、通話ボタンを押す。
コール音が一度して、彼女はすぐに電話に出た。
最初にボクが声を発する。
「もしもし?」
「もしもし、どうしたぁ、突然?」
彼女の、女の子らしさが強すぎない話し方。
でも男のそれとは遠くかけ離れている。
・・・ボクはその話し方も、声も好きだった。
「いや、うん、ちょっとね。」
さすがに、いきなり「好きです」とは言えない。
彼女は笑いながら、「なんだ、ソレ?」と言った。
そういえば、彼女と電話で話すのは初めてだ。
告白する事が頭にいっぱいで、その前に何を言えばいいか全く考えてなかった。
・・・困った。
「え、なんで黙ってるの?」
悩んだ挙句、こう言った。