その後の悩み side:M-4
「きゃうっ!?」
何となく逸れかけていた思考を、思いきりぶつかってきた腰が引き戻す。
「んっ……!」
ぐち、ぐち……と、お腹の中が撹拌される。
私がすぐにイきたいかどうか、伺ってるんだ……。
「りゅう……」
後ろに視線を流して呼び掛けると、龍之介は大きく深呼吸した。
それから、凄い勢いで私を突き上げ始める。
「あぁっ……!あっ、は……あぁ、あ、あ、あ……!」
心も体も蕩けるって、こういう事を指すんだろうなぁ……。
何をされても体中気持ち良くて、またすぐイっちゃいそう。
「んくっ……!」
ああっ!
あっ!
あっ!
本格的に、キた。
全身が震えて、意識が霞む。
お腹の中でも、龍之介が……。
私は、意識を手放した。
ほんの少し、目が覚めた。
ぼんやりしつつ瞼を開けると、目の前には龍之介の顔。
あぁ……この表情、凄く好き。
穏やかで、優しい眼差し。
微かに、笑みを纏った唇。
守られてる。
何も心配いらない。
そう感じていたら、とろとろと体が睡魔に浸される。
そして私は、また眠りに落ちた。
(了)