その後の悩み side:M-3
「あ……」
熱いそれが堪らなく欲しくて、私は龍之介を見上げる。
龍之介はくすりと笑って、体勢を変えた。
そのまま、入ってくる。
「っん……!」
っああぁ……!
――結婚してすぐ話し合ったのが、子供の事。
それで合意したのが、妊娠したら産みたいねだった。
だから今は自然任せで、避妊に当たる事は一切していない。
こうしてると分かるんだけど……付き合ってる間、本当に私の事を気遣かってくれてたんだなぁって思う。
今は何の躊躇いもなくそのまま入ってくるのに、ほんの数ヶ月前までは着けないで入るのを凄く嫌がってたんだから。
「んぅ……っふ……!」
あっ!?
「きゃあっ!?」
ぐちゅりと体が回転して、私は悲鳴を上げていた。
仰向けから、横寝。
つまり……そのうちに後ろからしたいという、龍之介の意思表示。
恥ずかしいんだけどなぁ……。
片足を担がれて、大股開き。
自分が凄く濡れてるのが分かる、いやらしい水音。
自分が気持ちいい事を知らせる声だって、今も勝手に口から漏れてる。
……訂正。今も十分に恥ずかしい。
「はぁ、ああぁ……!んあぁ!」
また体勢が変わって、口から悲鳴が漏れた。
「あん!ん!っくうぅ……!」
今は一突きごとにお腹を底から押し上げるような深い抽送で、中を楽しんでるなっていうのが分かる。
やだなぁ……お尻の穴が、丸見えなの。
いや、恥ずかしい場所は余す事なく見られてるんだけどね……やっぱり慣れないのよ、この恥ずかしさ。
それが龍之介には、そそるらしいんだけど……性欲を増進させるために恥ずかしがっている訳じゃないから、ちょっと複雑。
だって性欲をそそられるって事は、するのが激しくなるって事で……。
「っきゃ!?」
まさしく『ずぐん!』と、お腹に響く振動。
「あ……っ!あ、あ、あ、ああぁっ……!」
くらっ、と視界が霞んだ。
思いっ切り突き上げられた瞬間に、軽くイってしまったらしい。
「あ……ごめん」
遠くから聞こえるような龍之介の声が、謝罪してる。
「ん……だいじょぶ」
そう答えると、私は何度か深呼吸した。
その間、龍之介は動かずに待ってくれる。
動かないでいてくれるのはありがたいんだけど……繋がってるとこが擦れる度に気持ち良くて、休ませて貰ってる意味がないかも。
「続き、いいよ。待っててくれて、ありがと」
そう声をかけた途端、龍之介の腰が激しく動き出す。
「っ……あああああ……!」
あっ……これは、ほんとに……!
「んあ、あ、あ、あっ……!」
あぁ……気持ちいい……っ!
「ひゃうっ!?」
背中にキスが降ってきて、驚いた私は変な声を出していた。
「んゃっ……!」
それがくすぐったくて気持ち良くて、ついつい腰を動かしてしまう。
そうすると、それと私のお腹の中が擦れる訳で……どっちに転んでも気持ちいいから、口からは勝手に声が漏れちゃう。
「っんん……ふぁ、あっ、あっ……!」
あぁ、またキた……。
私がイきそうなのを、龍之介は凄く敏感に察してくれる。
そして、イきやすいように気を使ってくれる。
こんなに気を使ってくれると、ご当人は気持ちいいのかって疑問よね。
だけど龍之介、するの好きだしなぁ……。