しにがみハート#final-3
「……絢…芽…? 何してんの?」
「え? …孝紀さん記憶が…」
「あぁ、ちょこっと記憶を消させてもらいました」
「え? 記憶? てか学校始まってんじゃん!! 早く行こうぜほら!」
「…あ、そうですね…。行きますよ孝紀さん!!」
〇〇
「幸せって…作れるものなんですかね」
手を繋いで走る絢芽と孝紀を見て、姫雪はポツリと呟いた。
「…あ、置いてかれた……。」
今までの出来事を知っているのは、姫雪と、絢芽と、道端の猫だけ。
「私…1番頑張ったと思ったのに…」
end〇