箱庭-1
私は普通
虐めたり虐められたりはしていない
ただ、普通すぎてツマラナイとみんなに相手にされないだけ
私は中学3年生
美人でもなければブスでもないどこにでもいる平凡な女
私は休み時間ですることが無いと本を読む
そんな私に聞こえるようにクラスメイト会話する
「美幸って浮いた話とかないからつまらないよね」
「あれで結構スキなのかもよ!?」
ゲラゲラと笑う
ここで『そうなの実は私、すっごくHに興味あるの!』と言い出せたら打ち解けられるかもしれない
けど、そんな勇気は私には無い
私は毎日の様にオナニーをする
内容は決まって、男の人に乱暴される自分を想像していた
信じていた人
見知らぬ人
不良学生
チンピラ
浮浪者
一人に犯されたり複数に犯されたり
時には監禁されて心も身も壊れてしまう私
今日も布団の中で私は身体を弄っていた
[いや、やめてください…]
[何言ってやがる。ここまで来て(中略)おら!妊娠しちまえ!]
[ああ!駄目ぇ!!]
身体に電気が走ったように痙攣する
男の人に射精されたのを想像してイッた
しかし、イくことはあっても、どの想像も私を満足させることは無くオナニーの後はいつも虚しさが残った
以前、朝の通学中の満員電車内で痴漢にあったことがある
最初は怖かったけど、次第にうれしく感じた
〈私を相手にしてくれている。私の理想が現実に…〉
そう思うと私は身体を委ねていた
痴漢の手は私の体中を弄る
その手は直に胸やアソコを触れることもあった
時に私の手を男がペ○スに導いて掌に射精した
が、それ以上及ぶことは無かった
その前に私が降りる駅に着いてしまうからだ
それから私と痴漢の関係は毎日のように続いた