箱庭-2
私は掌に射精された日は、顔も見たことの無い男の人の見た事の無いペ○スの感触と熱い精液の残る手を駅のトイレで確かめるように弄ったり、時に舐めてみたりした
しかし、日を追うごとに痴漢が鬱陶しくなり突き出した
痴漢は私と同意の上だとか言っていたけど、私は怖くて従っていただけだと否定した
私は逃げたのだろう。これ以上深みにはまることから
そしてその日の夜は、家に痴漢が押しかけてきて乱暴される自分を想像した
ある日、家でスクールバックを開くと中からポルノ雑誌が出てきた
私は学校でのことを思い出す
女子が弟のポルノ雑誌を持ってきてはしゃいでいたのを
それを面白がって私の鞄に入れたのだろう
私は急いで着替えると雑誌を捲って見る
中には素人丸出しな撮影写真の眼には黒い線の引かれた女性が載っていた
投稿写真という奴だろう
夜の道路で全裸になる女性
ホテルのベッドで白濁ローションを体中に塗る女性
公衆便所で半裸になって鎖に繋がれる女性
その全ての女性の立場に私を置き換えると体の芯が熱くなると同時に胸の奥で黒いモヤが渦巻く
それは現実に踏み出したら決して今の生活に後戻りできないことへの恐怖とリビドー
そして今日も満たせない想像で悶々とする
ページを捲ると大人の玩具の通信販売が載っていた
私は面白くて見入っていると、モザイク除去装置の隣にこんなのを見つけた
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「学校に朝一に行ってゴミ箱に捨てて置こう」
そう一人つぶやくと鞄にしまった
一日が終わり、ベッドに潜り込んだ
今日も満たせないオナニーで無理矢理イッた気になるが悶々とする