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『過ち』
【兄妹相姦 官能小説】

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『過ち』-1

ー夜ー

「お〜い。未央」

亮はそう言いながら妹の部屋に入ろうとした時、顔面に強い衝撃を受けた。

「痛ってーっ!何しやがんだ!いきなり」

亮は顔面を片手で被いながら語気を荒らげると、未央も同様に怒った様子で言い返す。

「入って来る時は、ノックぐらいしてよ!バカ兄貴」

「何でオマエの部屋に入るのに、いちいちノック…」

未央を見た亮の口から言葉が止まる。彼女は下着姿だったのだ。

「オマエ。着替え中ならそう言えよ!」

亮は慌てて部屋を出た。妹とは言え、女性の下着姿を見るのは初めてだったからだ。

しばらくドアーの外で待つと、中から“もう良いよ”と声が聞こえる。亮が再び部屋に入ると、今度は水着姿だった。

「なんだそれ?」

そこには、薄いオレンジ色のセパレート水着を着た未央が立っていた。

「どう?似合う」

未央はそう言うと亮の前でクルリと廻って見せる。スラリとした肢体に白い肌が水着のオレンジと良くマッチしていると亮は思ったが、そんな様子は見せずに話題を替えた。

「何でこんな時間に水着なんか着てんだ?」

「だって、明日、由貴ちゃん達と海に行くから水着を買ってきたのよ」

「ふーん」

と、言いながら亮は未央の下半身を眺めていた。すると、視線に気づいたのか未央が亮をたしなめる。

「何ジロジロ見てんのよ!いやらしい」

「違う違う。オマエ、それ透けるんじゃねぇの?」

「エッ?」

「いや…そんな薄い色じゃあ濡れたら透けるんじゃないかなって」

「そ、そんなぁ…」

「その下、何か着けてるのか?」

と訊いた亮に、フルフルと首を振る未央。

「じゃあ諦めて去年のヤツを着て行け」

「でも…明日、皆んなで買った水着を着ようって…」

「訳を話して許してもらえ。次行く時に着れば良いじゃないか」

「……」

未央の顔は曇ってしまい、今にも泣き出しそうだった。が、昼間ならともかく夜ではどうしようも無かった。亮は最初の用事である辞書を取ると、部屋を出て行こうとした時、ふと、ある考えが浮かんだ。

亮はクルリと踵を返すと、未央に言った。


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