ココロもカラダも 3-1
次の日、学校に美紅は遅刻して行った。
授業が行われているので誰もいない廊下を歩いていると後ろから呼び止められた。
「倉橋、遅刻か?」
「…はい」
(数学の神崎じゃん。カッコいいって騒がれてたけど、ウチのクラスの担当じゃないし、話すの初めてかも…。)
「まだ教室には行かないんだろ?ちょうど頼みたいことがあるから準備室までついてきてくれないか?」
「わかりました」
(はぁ…ダルっ)
並んで準備室に入ると、
「実はお前に聞きたいことあってな、騙したみたいで悪いが。」
「?…なんですか」
「お前さ、藤本(翔の名字)と付き合ってんの?」
「…いいえ」
「じゃ、この前ラブホから一緒に出てきたおじさんが彼氏?」
「!!…いいえ、先生は何が言いたいんですか!?」
「それだけ聞ければ充分だよ。たまたまお前を見かけたんだが彼氏でもない男とヤって援交もしてるんだ?」
「だったら何!?あんたに関係ない!!説教でもするつもり!?」
「いや、そんなつもりはねぇよ。お前の言う通り俺には関係ないんでね」
-でも、今俺にここで犯られても文句ないだろ?-
そう囁きながら奴はあたしの様子をうかがうように触れるだけの軽いキスをした。
「ないわ。処女でもあるまいし」
私が抵抗する気がないのを確認すると今度は深いキスをしてきた。
椅子に座ってる私とその前に立って屈んでキスしてくる神崎とでは体勢的に私の方に唾液が流れてくる。溢れそうになる2人分の唾液を飲むのに必死になっていると名残惜しそうに糸を引きながら神崎の唇がようやく離れた。
「ハァっ…ハァ」
やっと空気を送りこんだと思ったらまたすぐに唇をふさがれる。
「んっ…ちょっ…」
抗議の言葉もかき消され、舌を絡めとられ、口の中で生き物みたいに動き回る神崎の舌と唇の感触に私は酔っていった。
-ちゅっ…ちゅく-
キスされながら制服のリボンとボタンを素早く外されたかと思ったら、神崎の手に胸が包まれた。感触を楽しむとすぐブラをたくし上げられ、乳首をはじかれた。
「あっ…」
首から胸まで舐められ、神崎の舌が乳首にたどり着いた時には私の息は上がっていた。