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再開
【元彼 官能小説】

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再開-1

『お母さん、早くしないと予約の時間過ぎちゃうよ〜!!』


私は時計を見ながら玄関で母をせかした。


私の名前は瞳(ひとみ)骨折した右足首には頑丈なギプスがはめてあり、松葉杖を使わないと上手く歩く事が出来ない。今日はレントゲンを撮って様子を見る事になっているのだ。


『はいはい、今行くから待ってなさい!どーせあんまり動けないんでしょ!』


明らかに面倒臭がってる気がするけど・・・。


それでも無事時間内に病院に着く事が出来た。


私を病院の前におろすと母が言った。
『お母さんこのまま買い物に行ってくるから、終わったら電話して?一人でも平気よ。いつもの先生だと思うし』
って返事も聞かずに走り出す。


『ありえないあのクソババア・・・』


まぁ一人でも仕方がないからいつも通り待合室で名前が呼ばれるのを待つしかないか・・。


そしてイスに座って待っていると
『瞳ちゃん〜今日も可愛いね〜』
なーんて慣れた言い方してくるじぃちゃんが一人。
同じ外科友達になった松田さん。70歳になったんだっけカナ?
『松田さん、今日も一緒だね!でももうケガはよくなったって言ってなかった!?』少し大きな声で聞く


『いんや、実は孫が風邪引いて付き添いでよ〜今日は内科だぁで』へぇ〜今度は孫かぃ・・・(汗


『なぁ知ってるかぁ?さっき聞いたけど、いつもの恩田先生休みで、今日は若い先生だとぉ!瞳ちゃんくらいだと』
『嘘!? 違う先生なの?なんかやだなぁ・・』


『まぁ、ちゃーんと見てもらえればよかね!頑張れやぁ』と言いながら孫の所へ行く松田じぃちゃん。


なんか聞かなきゃよかったぁ。知らない先生って・・しかも私くらいって相当ぢゃん!!なぁーんか嫌な予感するし。


担当医のネームプレートには「神山」と書いてある。私の知らない名前だ。いろいろ考えているうちに私の順番が来た。


いつもの看護士さんに呼ばれてまずは診察室に入って待たされる。


すると隣で診察が終わったらしく『お待たせしました。今日は恩田が休みなので臨時の・・・・神山です・・・』


少しの間。


剛(たけし)だった・・・。私が高校の時の5歳上の彼氏で、今は27歳になるのカナ?神山だったから気付かなかったけど、確かに剛だ。結婚して名前が変わってこの病院で去年から働いてたらしい。


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