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桜幻影
【女性向け 官能小説】

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桜幻影-1

僕の上にまたがり腰を前後に振りながら、アヤは絶頂を迎える。自分の一番感じるところへ僕のぺ○スを擦りつけながら、身体を痙攣させていた。
肩で息をしながら、アヤが僕の目を見つめた。何かを求めている目だった。僕はその視線から逃げるように目をそらした。
体勢を変えて、正常位でアヤを攻める。アヤの細い足を肩に乗せ、ひたすら強く激しく奥を突く。痛いのだろうかアヤは苦痛に顔を歪めたが、一生懸命感じているふりをしていた。僕はそれをわかっていたが、攻撃をやめようとはせず、さらに奧に僕のモノをぶつけた。
感情のない、出し入れを繰り返すだけの行為は、僕の欲求が満たされるまで続いた。

「オジサンって、いつも激しいよね。アヤそーゆーの嫌いじゃないからいいけど。」
僕に腕枕をされながら、アヤは呟いた。僕は何も答えない。
アヤは3ヶ月前に街で声をかけて出会った。いわゆるナンパだ。家出中で住むところがないと言ったアヤを、僕は自分のマンションに連れてきた。
まだ高校を卒業したばかりのアヤからみたら、僕はオジサンなのだろうか。一回りも歳が離れていたら当たり前だろうけど。
やがてアヤが眠りについた頃、僕はベランダに出てタバコに火をつけた。肺の奥まで煙を吸い、目を閉じる。
すぐ近くを流れる川沿いの桜並木は満開で、街灯の灯りに照らされ、闇のなかで淡いピンク色を彩っていた。風か吹くと花びらがハラハラと舞い散り地へと落ちる。
僕は振り返りアヤを見た。
アヤは細身で色白で髪が長く、どことなく彼女に似ていた。
彼女…そうか。
またこの季節がやってきたんだ。僕にとって一年で一番辛い、彼女との思い出の季節だった。




あれは社会人2年目の春、高校の同窓会に出席したときだった。
5年ぶりの再会を懐かしみ、男友達と酒を呑んでいた時、背後から声をかけられた。
「戸田君?」
「はい?」
振り向くと、バスケ部のマネージャーだった美香が立っていた。
昔は髪が短く日焼けした肌が健康的だった美香が、今は髪が背中まで伸び、色白で細身で、あの頃以上に綺麗になっていた。
「美香ー?お前変わったなぁ」
美香を目の前にして、僕のテンションは上がっていた。
美香はバスケ部唯一のマネージャーで、部のマドンナ的存在だった。美香を好きだった部員は大勢いたはずだ。僕もその一人だった。
「戸田君は相変わらずカッコいいね。」
笑顔でそう言われた僕は、その瞬間から胸の高鳴りを抑えることができなかった。
しばらくは他愛ない話をしていたが、美香の一挙一動が、高校時代の恋心を思い出させた。僕の心は激しく揺れ動き、美香を独占したい気持ちで一杯だった。
僕は美香の耳元で囁いた。
「この後、二人で抜け出そうか。」
最初はビックリしていたが、美香は意地悪そうに微笑み、
「いいよ。」
と言うと、他の友達のところへ行ってしまった。

同窓会が終わり、二次会の誘いを断りながら、僕は美香を探した。
ちょうど携帯にメールが入った。さっきアドレスを交換していたのだ。
『○○公園で待ってる。』
僕は、二次会へ流れようとしている人混みとは反対の方向に歩き始めた。

その公園は、同窓会会場から歩いて10分くらいのところにあった。


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