Letter from 3 years ago-1
一緒に歩いてたのに
いきなり怒って「さよなら」なんて言ってごめんね
だってどうしようもなかったの
あたしの気持ち
モヤモヤしてて…
裏切られた、って思って
勝手に怒ってた
ただ君に、あたしの気持ちを分かって欲しかった
同意して、安心させてほしかったの
それなのに、君はあの子の肩もったから
悲しくて、いたたまれなくなって、我慢できなかった
君には前に話したことあったでしょ?
君より前に好きだった人との想い出の場所
小さい山の上の小さな公園
そこからは遠くまでよく見える
そこからの景色を見たら落ち着けるような気がして…
それで急に歩きだしたの
流れそうになる涙を必死でこらえて、無心でただ歩いた
どこを通ったのかも覚えてない
思い出すのは、あの時やっと着いた公園から見降ろした、広がる町並み
予想通り、その景色を見たら、なんかなにもかも小さな事に思えてきて、そう思ったら急に心の中がクリアになった気がした
それと、あたしよりちょっと遅れて公園に登ってきた君の姿
気を使ってるんだなぁってすごくよく分かる君を見てたら、なんだか恥ずかしくなって…
君になにもしゃべらずに黙って公園をグルグル歩いた
君も自分から話そうとしないで、ベンチに座って景色を見てたね
やっぱり怒っていたのかな?
ゴメンネ
あの時ずっとついてきてくれて、隣でなぐさめてくれてアリガト
急に泣き出してしゃべるあたしの話しをずっと聞いててくれたこと、感謝してるよ
最後まであたしの気持ちには同意はしてくれなかったけど、途中でほうり出したりもしなかった
あの時の自分の気持ちと人の気持ちに真面目に向き合う姿を、今ではカッコイイと思えるようになったよ
二人手を繋いで下った坂道は、赤い夕焼け空に包まれて
二人沈む夕日に向かって歩いたね
あの時言えなかったアリガト
今、3年越しになっちゃったけど
あの時と同じ季節が、また廻って来たから…
ここに記します。
初夏の風に乗って
君に届け、愛の唄