恋人達の悩み 3 〜後輩〜-1
四月某日、高崎龍之介の部屋。
ぴっちり閉められたカーテンを透して、少し高くなった日差しが差し込んでいた。
「りゅう」
甘く悩ましい声が、龍之介の耳朶を優しく嬲る。
香ばしい吐息が耳をくすぐり、柔らかな指先が、がっしりと発達した筋肉を優しくなぞる。
「りゅーう」
愛して止まない少女が奏でる、甘やかな呼び声。
「もう九時半だよ?いー加減起きようよぉ」
龍之介はしばし、寝たふりを続ける事にした。
このまま素直に起きてしまうのは、あまりにももったいない。
「りゅうったらあ……起きないなら、こうだっ!」
もそっ……
柔らかい指先がパジャマを脱がし、下半身をまさぐり始めた。
睡眠によって良くなった血の巡りのせいで起こる男女共通の生理現象により、龍之介のそこはまだふにゃっとしてはいるが立ち上がっている。
「ほら、お〜き〜て」
美弥の手が、にゅむにゅむと肉棒を刺激し始めた。
優しくさすったり握られたり扱かれたりすると、ふにゃっとしたモノはすぐに完全な硬直を遂げる。
「朝だよ〜」
ぱくんっ
「をうっ」
龍之介は思わず声を出した。
美弥が亀頭を口に含み、舌で舐め始めたのである。
「ほら起きて〜」
亀頭をふにゅふにゅと口に含まれ、龍之介はあうあうと情けない声を出した。
美弥は指の腹を使って唾液以外の物で濡れ始めた先端を優しく撫で回しつつ、茎の部分を唇で優しく食み始める。
「ん〜……」
龍之介の先端から溢れた雫を指先で塗り広げ、美弥は満足そうな声を出した。
美弥の唇と舌が根本から先端まで何度も往復し、空いた手が玉袋を優しく揉む。
「あ〜……!」
何とも気持ちのいい起こし方に、龍之介は呻いた。
「まだ起きないのぉ?」
愛撫の手が止み、どこかを掻き回すがさごそという音がし始める。
龍之介がうっすら目を開けて様子を窺うと、ぼやけた視界の中でパジャマ姿の美弥が四つん這いでお尻をこっちに向け、小物入れの中からゴムを捜している所だった。
好機と見た龍之介はさっと起き上がり、ふりふり揺れ動く無防備かつ魅力的なお尻にかぶりつく。
「きゃあっ!?」
龍之介は美弥の着ている物を膝の辺りまで一気にずり落とし、尻たぶを割り広げて柔らかな肉唇に舌を当てた。
「お、起きっ……!あきゃあ!!」
僅かな潤みを帯びていた秘所は、龍之介の舌をあっさりと受け入れる。
ぬちゅうっ……
龍之介は恥ずかしげに隠れている真珠粒を暴き出し、舌先でたっぷりとねぶった。
「あっ……!やっ……は……あ、んあぁ……ん!」
びくびく震える体と淫唇の奥からたっぷり溢れ出して来る愛液とが、美弥の状態を教えてくれる。
「んく、あうぅ……!りゅう、あ、ふうぅ……!」
美弥は全身を震わせながら、さらなる快楽を求めて腰を押し付けて来た。
それに応えて龍之介はひくひくと収縮する蜜壺の内部を舌と指とでたっぷり掻き混ぜ、戻って膨らみ切った小粒をねっとりといたぶる。
「んくううぅ……!!」
びくん!びくっ!
しばらく美弥に奉仕していると、絶頂が近い事を知らせる痙攣が美弥の体に走り始めた。
「は、あはあぁ……!」
あまりの快美感に震えわななく唇で、美弥は言葉を紡ぎ出す。
「ああっ……りゅうっ……来てえぇっ……!」
「まぁだ。一度イクまであげないよ」
そう言って、龍之介は美弥の性感帯をいじくり始めた。
「いっ……意地悪ううぅっ!」
びくびくと体を震わせながら、美弥は叫ぶ。
龍之介からすればどうにもイキやすい美弥の体を一度イかせて落ち着かせてからでないと、とてもではないが愛せないのだが。
それにもし今この状態で望みを叶えてしまえば、美弥がすぐにイッてしまって、自分が欲求不満に陥ってしまう。
「ほら、イッちゃっていいよ」
龍之介は、美弥の中を数本の指で激しく掻き混ぜた。
「んく、あ、あ、あうううううっっ……あ〜〜〜〜っ!!」
美弥の全身に何度も激しい痙攣が走り、ベッドにぺたんと力無く突っ伏す。
忘我の境地を彷徨っている美弥の頬に軽い口付けを落とし、美弥を仰向けにしてから中の拡がり具合を確かめつつ、龍之介は反り返った逸物にゴムを被せた。
「行くよ」
「っあ……ぁ……!」
僅かに身悶えする美弥の秘裂の中へ、龍之介は侵入を開始する。
「くふうっっ……!」
膣口が広がる堪らない感覚に、美弥は声を上げた。
「ああん……!!」
美弥の体をいたわりながらも、みっちりと体内を占領してゆく龍之介。
この瞬間が、美弥は堪らなく好きだった。