投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

やっぱすっきゃねん!
【スポーツ その他小説】

やっぱすっきゃねん!の最初へ やっぱすっきゃねん! 13 やっぱすっきゃねん! 15 やっぱすっきゃねん!の最後へ

ICHIZU…A-5

「アンタって、分かり易い性格ね」

「違う!オマエが汗臭いって言ったからだ」

「これで有理ちゃんも、少しは見る目が変わるかもね」

2人は校門を出た。直也が、“じゃあ、また明日”と言った。佳代も返そうとした時、尚美の顔が浮かんだ。

「そう言えばキャプテンさ、誰か付き合ってる娘いるの?」

「さあ〜、いないんじゃないか……!まさかオマエ…」

「まさか何?」

「兄貴と付き合いたいのか?」

佳代は右手を大きく振りながら、

「違う、違う!…私じゃないよ…知り合いが言ってたから…」

「だろうな…オマエみたいな真っ黒けな女子、兄貴の好みじゃないもの」

「悪かったね!真っ黒で。ちなみに好みって?」

「結構オバサン趣味だぞ。仲間由紀〇だってっから」

佳代は天を仰ぎながら、

(あぁ、尚ちゃん…先は長いよ)

そう思った。

「じゃあ、また明日」

直也は佳代の言葉に、

「明日はちゃんと来るんだぞ」

と、右手を軽くあげた。

(まったく……可愛い気のない奴)

と思いながら直也と逆の方向へと自転車を走らせた。

空は群青から漆黒へと色を変え、星が瞬いていた……


…【ICHIZU…A 完】…


やっぱすっきゃねん!の最初へ やっぱすっきゃねん! 13 やっぱすっきゃねん! 15 やっぱすっきゃねん!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前