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秘中花
【幼馴染 官能小説】

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秘中花〜堰花〜-8

「駄目っ!もっと、…奥っ!」
まだ足らない。
腰が浮く。
ああ…っ!
まだ痒い、変!変っ!
無数の蟻が、中で蠢いている感じ。
言うのも恥ずかしいのに…あそこが勝手にくちゅくちゅ言っている。
「かいてっ!!」
たまらなく叫ぶ。
刹那、抉られた。指を曲げ引っかき回されて。
「ああ――――っっ!」
がくがくと全身を震わせる凛子。
「中だけでイッたね。すごい、とろとろだ…」
からかう声が耳許を撫でる。羞恥に抗議したくても、気力が付いてこない。
ずるり…と蜜にまみれた指を引き抜いた亜蓮は、そのまま凛子の胸で拭う。
「はぅん…」
冷気に触れた乳首がますます凝る。
そして凛子の膝裏に手をかける亜蓮。
寛いだ切先を定めて。
「んっ…」
深く凛子に埋めてゆく。
「んああ…ぁっ!!」
あの疼痒まで届いた速さに、凛子の腰がしなる。
そこにはもう、遠慮がない。あるのは焦燥感。
ただ闇雲にぶつかってくる亜蓮の激しさに、しがみつくばかり。
「はっ、ああぁ…亜蓮っ、いん…」
充隘感が増してゆく。
「もっと、んっんん、っと…っ!」
痒いのか気持ちいいのか、もう、…何だかわからない。奥が奥が、たまらない。熱い。感じる。
腰が淫らになる。
「あ、っああああぁ!」
意識さえも、……何だが。



処女の赤から、情熱の赤へ。紅襦袢は本来、遊女の衣装。
『赤姫』気質のままで、淫らになれ。俺と一緒に。
多くを求めながら、秘密まで明け渡せない俺は狡いね。
その距離が、君を淋しくさせるのに。
俺だけを見て。
俺だけを愛して。
汚れ堕ちた俺には、…君の一途が心地いいから。


「凛子」
「ん…無理…」
起こす亜蓮に、嫌々しながらも気怠く寄り添う凛子。
夜の真ん中。
暖房器具と布団の暖かさに助けられても、ほんの冷えにさえ、互いの体温を求めてしまう。
無茶しすぎたかな?と思いつつ、凛子を横抱く手は愛撫を止めらない。
際限のない欲望に、自分でも怖くなりそうだ。
「……亜蓮、脱いで」
うつらうつら眠たげな凛子の無防備さに、亜蓮は微笑む。
残りTシャツ1枚。
汗で湿って風邪を引こうが、できれば脱ぎたくなかった。
逡巡する亜蓮の気も知らずに、凛子の無邪気な手がシャツの下を這う。
「私だけ…駄目…一緒に、裸…」
ゆるりと物憂い体を起こして、仰臥になった亜蓮の裾をたくし上げる。
「あ…」
隠し通せるとは思わないが、それでも先延ばしにしたかった。
なるようになれ。
「…何、これ…?」
たかが手札1枚、されど1枚。
―――バシッ
「あうっ!」
亜蓮の素胸に、容赦ない凛子の平手。
鋭い痛みが弾けてすり変わる快感に、はしたなく乳首を尖らせてしまう。


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