ヒメゴト〜feeding〜-1
翌日…
陽介は戸惑っていた。
昨晩目撃してしまったのは何だったのか…
外回りを終え、仮眠を取ってから帰路につこうと
応接間で眠りについて暫くの事…
何やら低く響くモーター音と共に
噛み殺してはいるが隙間から漏れる
いやらしい女の声…
陽介はハッとし、
直ぐに目を覚ましたが
体を起こす事は出来ず、
観葉植物の陰から
声の発信源を探した。
そのとき…
麻衣子の姿を確認した。
自分のデスクの椅子で、
オモチャをあて、
乱れる麻衣子を…。
一部始終見ていたが、
麻衣子のその姿は
とてもいやらしく、
何故だか切なく、
胸が締め付けられると同時に
自分の象徴がいきり勃つのを
陽介は感じていた…。
あれから一夜明け…
全てはいつも通り。
(俺のデスクで…野村サンが…)
陽介がほぼ一日中過ごす
デスクで、
昨晩
静寂の中、
乱れた麻衣子を目の当たりにしてしまった…
(本人に問いただす訳にもいかないし…)
悶々としながら陽介は
麻衣子のあの姿が頭から離れないでいた。
自分の名を呼びながら、
自分のデスクで、
静かに乱れ狂う
麻衣子の姿が…。
「西田さん。今日は直帰ですか?」
陽介の肩がビクッと震え
声を掛けられた麻衣子に向かい、
ゆっくり振り返る。
「あぁ…。そうだね、今日はお得意様を回ったら遅くなるから…。直帰で。」
「了解です。」
麻衣子はホワイトボードに『西田→直帰』と書き込む。
(心を読まれている筈もないのに…、何をビクついてるんだ、俺は!)
いつもとは違う
鼓動に動揺しつつ、
陽介は得意先へと
仕事道具を持ち、
足を進めた。
道中、また悶々としながら陽介は決意した。
(よし!今日の夜は待ち伏せてやろう!野村サンがまた…俺のデスクでオナ…ニー…)
途中まで考えた所で、
顔から火が出る位熱くなってしまった。
言葉にしたら恥ずかしくなり、
そして明らかに
陽介の象徴が反応した。